2023/03/27
午後に友人と科博に行く約束をしたが、午前が暇だったのでまずは1人で国立西洋美術館に行くことにした。まだ高校生なので無料で入れる。最高。
桜のシーズンだからか、上野公園は人が多め。
国立西洋美術館の入口前の広場は誰でも無料で入ることができて、ロダンの彫刻が6点ほど展示されている。これはカレーの市民。
これは上部に『考える人』がいることで有名な『地獄の門』。名前は知っていたけどちゃんと見たのは初めて。想像の100倍くらい禍々しい。
内から外への螺旋構造だから必要ならいくらでも拡張していける構造で、無限成長美術館というらしい。格好いいね。
この日は前述した通り人と待ち合わせているので、下見がてら1時間くらいの早足で見て回った。後日ちゃんともう1度見ます。
友人と合流して科博の常設展へ。全てを回る時間はないので、日本館の化石のところとか地球館の恐竜のところとかを主に見た。
イノセラムス、お前、こんなに大きかったのか。
話題の恐竜展も行った。
トゲトゲ。
最重量のティラノサウルス個体スコッティ。
もう一匹、タイソン。
他にも色々展示があった。最近の研究でツメとか軟組織とかも見えてきたらしい。あと喉頭が残っていたから声を復元できるかも、みたいな話も。面白い。
満足しました。高校生のうちは恐竜展は600円。こんなに安くていいんですか?
まとめ
・美術館や博物館が高校生まで無料、何だったら大学がパートナーシップに入っているから4月からも無料なの、最高。
・科博の特別展はいつも面白い。
2023/03/17〜19
17(金)
午後から三重に行くので、午前は徳川美術館で時間を潰すことに。
桜が綺麗。
門の内側までは自由に入れるので、桜を見ながら食事している人もいた。いいね。
梅も綺麗。
池には三河湾三島モチーフの島があった。あと亀の形をした亀島というのも。
850円で徳川美術館、蓬左文庫、徳川園をブラブラして2時間半過ごせるの、非常に心と体と財布に優しい。
津で友人&先輩と合流。
先輩の手料理をご馳走になった。大変美味しかったです。
友人に麻雀を教えた。
非健康的な時間に就寝。本校生(卒業生含む)の家に泊まるのは初めて。
18(土)
午前中は雨だったが、午後は晴れてきて良かった。
志摩スペイン村も気になるが、周防サンゴ効果で非常に混んでいるみたいなので鳥羽水族館へ。こっちも混んでいたけど。
昼食は鳥羽風エビフライ定食。1尾が大きくて贅沢味がある。満足。
この後、友人宅へ移動。すき焼きをご馳走になった。美味しいお肉って本当に美味しい。
昨晩麻雀を学んだ友人が、自発的に麻雀していて嬉しかった。もうコチラ側の人間。
19(日)
最終日。朝から清々しい晴れ。伊賀上野公園に行った。
上野城。
石垣は高かった。日本一・二の高さらしい。ちょっと曖昧。
伊賀流忍者博物館にも行った。床板下に刀を隠すのが面白い。
まとめ
・三重には神宮以外にも沢山ある
・周防サンゴの宣伝力は高い
2023/03/15
8時に起きる。健康的?
生協の説明会が駒場キャンパスで開かれるので、8時半の電車に乗らないといけない。朝食抜いた。非健康的。
渋谷駅で井の頭線に乗り換えようとして迷う。あれは無理。
駒場キャンパスに正門じゃないところから入っちゃってちょっと迷う。正門前につながる出口があったらしい。
結局説明会開始の直前(分単位ではまさに同時)に到着。ある意味社会性あり?
説明会等々終えて12時に駒場キャンパスを出る。50分歩いて目黒の寄生虫館に到着。
1時間半くらいいたらしい。条虫が特に面白かった。
その後も歩いて迷うなどして、15時半くらいに帰宅。朝食も昼食もまだだったので空腹だった。ところで最近、どこのコンビニでも京都レモネードを売っていないのは何で???
今日のまとめ
・寄生虫館は何かのついでに寄るとちょうどよい満足感
・歩くのはよいが、無暗に歩いて迷うのはよくない
・携帯電話の充電は、出発直前に思い出しても遅い
東大を地学で受験した話
これは何ですか?
令和5年度東京大学第2次学力試験を地学選択で受験した体験記です。
悲しいことに地学受験者は東大に限らず非常に少なくて、地学の受験指導(どころか高校地学の教育体制も?)が不十分な環境が多い現状があります。学校で地学が開講されないので独学している人もいるそうです。
今回筆を執ったのは、「地学に興味があって地学を受験で使いたい!と思っているのに外的要因で断念せざるを得ない人」を出来るだけ減らすため、あわよくば「地学は気になっているけど、受験戦略としても有用なら勉強してみようかな」と思う人を増やすためです。
(本当は学問に対してメリット・デメリットを論じるのは望ましい態度ではないですが、今回はあくまで受験戦略の1つとしての地学選択の是非について書きます。また、途中で地学オリンピックへの言及がありますが、「受験のために参加しよう」と主張する意図は一切含まれていません)
あなたは誰ですか?
どうやら世間には「発言者」という情報を過剰に「内容」の価値に反映したがる人がいるそうなので、このパートを作りました。嘘です、自分語りが好きなだけです。
僕は中学で必修なので地学基礎を習い、高2で物理化学に加えて地学を選択し、高2末に地学受験を決心して、高3では物理と地学を受けていました。受講者2人のために地学を開講して下さりありがとうございました。高2のときはあくまで教養として選択してましたが、受験科目選択の時期に地学オリンピックがあって「地学は思っている以上に面白いな」と気が付き、また化学の「無機です。覚えろ覚えろ覚えろ」みたいな授業が嫌になったので、地学受験を決めます。
授業を受けていたのは2年間なので、短くはないですが、ずっと前から地学をしていたという訳でもないくらいですね。こと受験に限れば1年間あれば十分だと思いますが、僕自身が一応2年間かけている身なので、高3になってから地学を始めようとしている人は話半分でこの後を読んでください。
前日譚(共通テスト)
1年前の同日受験の時は、たしか地学は87点でした。ちょうど地学オリンピック2次予選の勉強をしていた時期だったので点を取りやすかったのでしょう。今年は満点を目指していましたが、1問目を間違えて96点でした……。無念。
地学にだけ得点調整が入らなかった時に騒ぐために地学選択したまである(いいえ)
— 十六夜 龍 (@Izayoi_R_sakura) 2023年1月20日
「受験者の少なさを理由に救済処置をとられなかったことがある人だけが石を投げなさい」ですね(いいえ)。
解いてみた感想は?
今年は物理が荒れましたが、僕は地学に救われて何とか生還、という感じでした。模試を解いていると、大量の記述と有効数字2桁の細かい計算の嵐で疲労困憊、80分で終わらないこともザラにありましたが、今年の本試は70分弱でほぼ解き終えることができました。難易度もぐっと下がっていました。
地学ありがとう!!!!
— 十六夜 龍 (@Izayoi_R_sakura) 2023年2月26日
物理、帰れ!!!!
天文の計算で、太陽の表面温度や寿命を前提知識として計算に用いる必要がありました。いずれも常識ではありますが、過去問や模試だときちんと値を与えられていたと思うので、別の解答方針を作ったほうがいいのかちょっと迷いました。
そういえば海洋分野で潮汐力の記述説明を求められましたね。昨年の東大物理の力学を意識したのかな、と後から思いました。
どう勉強しましたか?
以上は自己満足記事で、ここからが本題ですね。少しでも地学選択者の参考になれば良いなと思いながら書いていきます。ただ、大して強い人間ではないので、僕がやった勉強・意識していたことを淡々と並べていくに留めることにします。
-
基本知識詰め込みパート
・教科書*1を軽く1周読み、主要なテーマを把握。図表*2を2週間かけて熟読。
・地学オリンピック*3対策のため、過去問を解いて誤答問題とその関連事項について調べる作業を反復。
・数字のオーダーを意識して覚える。現象の時間・空間スケールがどれくらい大きいかは早めに覚えておくと、イメージも湧くし、計算問題の答えが現実的か判断できるので良い。 - 共通テスト対策パート
・1年で軽く100回はマーク模試を解いた。過剰だった気がする。
・とにかく基本の知識の抜け漏れを0にすることが目標。東大でも毎年必ず基本語句と数字を答える問題が出るし、そんなので点を落としていられないので。
・解くときは答えを決めてから選択肢を見て、消去法を使わないようにする。そうすればマーク模試といえど、現象のメカニズム理解が進むはず。東大の説明記述でもマーク模試の選択肢にあるレベルのものを書かせることがよくある。
・日本語の問題とか引っ掛けとか多くて非常につまらないが、1つくらいは得るものがあるので我慢してやった。あと、注意力は大事なので。結局、東大の本番は誤読して点落としたけど。 - 2次試験対策パート
・~秋は冠模試を受けて復習するだけだった。
・ちょっとだけ駿台などの全国記述模試(≠冠模試)の過去問を解いた。大した学びは無かった。そこで問われるレベルはマーク模試で十分だった気がする。
・共通テスト後から河合OPと駿台実戦の過去問を解き始めた。2次までに20回分以上解いた。過剰では?と思っていたけど、最後の2回分くらいでようやく「事故っても40点はとれる」と思えるようになったので丁度良い量だったかも。
・計算と記述が重いので本番は地学のために80分以上残すことにする。今年は物理に予定を破壊されたが、地学は70分くらいで何とかなった。
・計算は重いと思っていたが、繰り返せば大したことがないと気づく。たまに人間を電卓と勘違いした問題が出るが、それはどう考えても単位時間あたりの得点が低すぎるので捨て。
・模試は記述の量が多い傾向にある。35 [字/行] × 30~35 [行]の記述が要求されるが、本試はそんなに重くない。
・第1問の天文は計算が重たいので後回しにしよう、という人がいるけど、慣れれば重くないし解法は簡単なことが多いので、僕は最初に解くことにしている。
・第2問の大気・海洋の記述が苦手だったので、模試の過去問演習で一番学びが多い分野となった。
・第3問の固体地球・地質は、駿台実戦が強烈だった。初見だと中々理解と応用が難しい考え方がよく出てきたので、時間内に解けなかった分を後からゆっくり解いて復習した。前から解くと、計算で沼ったり記述が重かったりするときに第3問の途中で時間が足りなくなることがあった。知識で即答できるものも多いので、それを落とすと勿体ない。
・駿台実戦の毒舌講評を読むのが楽しかった。定期的に受験者の倫理観の欠如を嘆いていた。
・本試の過去問は3回くらいしか解いてない。少ないね。もうちょっと解いたほうが良いと思います。 - 試験直前
・教科書と図表を広げて、「あいつ……地学選択!?」みたいな雰囲気を出そうとした。しょうもない。
・鉱物のデータ(形状・多色性・干渉色・劈開・消光etc)を定期的に忘却してしまうので、直前は図表にある鉱物の表を眺めていた。鉱物名を聞く問題が出たのでビンゴ。
メリットは?
僕は地学受験を勧める側の人間なので、メリット・デメリットはややポジショントークになると思います。でも、きっと周囲の大人は地学受験を勧めない側のポジショントークをするので、相殺してください。
この記事を書くにあたってTwitterのFFの地学受験者にもメリット・デメリットを質問してみました。そこで寄せられた回答も以下に含まれています。身近に地学受験者がいる期待値は低いですが、Twitterには沢山いるので、気になることはそこで質問してみると良いと思います。地学選択者は地学を選択しようか迷っている人に優しいです(それはそう)。
それでは、東大に限る話もあるかもしれませんが、地学受験のメリットを並べます。
- 楽しい
・地学に限らず、好きな学問を学んで、ついでにそれを受験に使えることが理想ですよね。
・地学の勉強は、新しい知識や考え方をインプットするフェーズと、それを応用してアウトプットするフェーズが丁度良いバランスで存在するので、飽きず疲れず、むしろ地学の勉強が受験勉強の息抜きになります。
・模試の過去問も、初見の題材が与えられて考察するタイプが多いので、過去問演習がマンネリ化しません。考察してみると意外な結論に辿り着くこともあり楽しいです。 - 得点が安定しやすい
・共通テストについては、90点以上をとりやすいんじゃないでしょうか? 必要知識量は化学や生物より少なそうですし、試験時間も退屈になるくらい余ります。
・2次試験では点数の下振れがしづらいです。例えば物理だと題材によっては大問丸ごと落とすこともあり得ますが、地学は第2問と第3問は2つ以上の分野の問題からなるので1つのテーマが分からなくても高々10点程の損失です。
・問題は知識と計算と考察からなり、考察も題意を把握すれば易しいものが多いので、~40点くらいまでは解答を書けば書くほど点が入る印象です。
・計算問題では常識的な数値と比較することで多くの場合は自身の答えが合っていることを確信できます。考察問題も、馴染み深い結論が導かれると安心します。 - 他の科目と相性が良い
・地学は物理・化学・生物を内包します(強い主張)。
・例えば天文の計算はほぼ物理です。例えば化学平衡の考え方で大気中の二酸化炭素濃度の負のフィードバックを理解できます。例えば地史を知るときは動植物の変遷が欠かせません。これはつまり、物化生で勉強した知識や考えを地学でも活かせるということです。ついでに地理とも相性が良いです。
・特に物理選択者は地学の数理モデル計算の問題を解きやすいと思います。 - 地学オリンピック対策を流用できる
・地学受験者には地学オリンピックの参加者が多いと思います。科学オリンピックの中でも地学オリンピックは大学入試との出題範囲の一致度が高いです。高2までに地学オリンピックの対策をしていた人なら、順調に受験勉強に取り組めるでしょう。早い段階で理科1科目が大方完成していると安心です。
デメリットは?
「地学で受験しようかな……」と言うと、周囲の人は血相を変えてデメリットを提示してきませんか?
実際に地学受験は冷遇されているのかと思うくらい、他教科と比較して厳しい条件がありますが、よくよく考えると問題にならないものもあります。個人的な反論も併せて書きます。
- 志望校が限られる
・僕は東大以外の地学受験状況に疎いですが、旧帝だと東大、京大、東北大、北大あたりで地学を使えるはずです。私立だと早稲田の一部の方式や、そもそも理科1科目のみの学校を受験できます。
・共通テスト利用であれば地学を使えるところが多いです。2次に集中できるので共通テスト利用で早稲田や東京理科大などの合格をとっておくと楽かもしれません。 - 高得点をとりづらい
・前述したとおり、ある程度までは比較的容易に得点できますが、例年は記述が一定量あることと、初見の題材が出されがちなことから、50点以上を安定させるのは僕には出来ませんでした。
・模試の平均点を見ると、地学だけ他の科目より10点以上低いこともままありました。駿台実戦の場合は採点が 不条理すぎる 厳しすぎるきらいもありますが。 - 受験者が少ない
・最大の欠点です。どうにかしたいですね。
・共通テストで得点調整を受けることができません。1万人の受験者が必要なんでしたっけ……。
・2次については、理科には得点調整があるという噂がありますが、それも地学はあんまり期待しないほうが良さそうです。
・受験者数が少ないので、当然知り合いの地学受験者も少なく、模試による自分の立ち位置の把握が難しいです。
・学校で模試を受けた後、みんなが化学の問題についてワイワイ話しているのを眺めて寂しくなっていました。 - 教材が少ない
・参考書も科目別赤本もありません。
・教科書と図表さえやれば範囲をカバーできるので参考書はいりませんが、赤本25か年のようなものが無いのはいささか面倒です。理科全科がまとまったものを買う必要があります。
・地学の授業がある塾もほとんど無いです。それは仕方ないんですけど、河合の直前プレで地学が無くて困ってしまいました。 - 教えてくれる人が少ない
・地学教員がいないことも珍しくなさそうです。
・僕の学校は地学の授業があったものの、教員は生物の人でした。
・Twitterに生息している地学徒に質問すると良さそうです。
最後に言い残すことはありますか?
ん-、あまり上手くまとめられなかった気がします。結局は僕は一番楽しい選択をしただけなので、メリットやデメリットは後付けなのかもしれません。僕は地学が好きなので地学受験を決めましたが、物理や化学や生物が好きな人はそれらを選択するべきでしょう。この記事で伝えたいことはただ1つ、「地学で受験したいなら、躊躇う理由はない」ということだけです。
あと、受験に関係なく地学は面白いので趣味がてら勉強してみても良いかもしれません。
情報オリンピック春合宿day0
これは何?
第21回日本情報オリンピック春合宿(以下,JOI春 or 春合宿)のday0の振り返りです。競技は明日から4日間,day1~day4に行われますが,僕は宿泊組なので前日入りです。
宿泊組とは
競技会場は駒場の方らしいですが,遠方の人は同じホテルに宿泊して毎日そこに移動します。近場の人は毎朝自宅から通うそうです。宿泊組は前日17時集合ですが,僕は用事があったので遅れて行きました。
このホテルの部屋,とても良いです。ベッドは大きいし,洗濯機や簡単な調理スペースはあるし,カードキーだし。これは地学オリンピックの悪口ではないんですけど,数日前に参加した地学オリンピック本選での宿泊ホテルの部屋よりも良さげです。特に鍵が*1。
科学の甲子園
day0は科学の甲子園から始まりました。愛知県代表として頑張ってきました。まだ問題言及はNGですし本筋とは関係ないので割愛します。また別で書くかもしれないし書かないかもしれません。優勝できてたら多分書きます。
夕食①
科学の甲子園が16時半過ぎに終わり,東京に帰る友人とともに僕も東京に行きます。が,その前に思ったより時間があり,かつ昼を食べてなくて空腹だったので名古屋駅で夕食をとりました。味仙の台湾丼を食べましたが,思っていた以上に辛かったです。耳鳴りがしました。
ホテルへ移動
今日一番辛かったシーンです。東京怖すぎ。
名古屋駅で新幹線に乗ったタイミングで行き先のホテルを把握してないことに気づきます。慌てて既にホテルに着いている蜜蜂さんにホテルの名前と最寄り駅を教えてもらいました。
その後,特に何事もなく品川に着き,そのまま渋谷に行きます。蜜蜂さんには神泉駅をお勧めされていましたが,Googleマップ曰く渋谷駅から歩いちゃったほうが早いとのことなので一度改札を出ました。するとびっくり,風は強いし雨が降っています。困りました。スーツケースを引きながら傘をさしていると,道のナビのためのスマフォを持てません。僕は3本目の腕を持っていないので,諦めて神泉駅に向かいます。ちなみに,Googleマップのサジェストは渋谷駅からの脱出時間が含まれていなくて,普通に神泉駅に行ったほうが最初から早かったみたいです。こうして,渋谷駅に到着してから20分経ち,やっと渋谷駅を離れることに成功しました。
このあたりで,蜜蜂さんが駅まで迎えに来てくれるという提案をなさって下さいました。めちゃくちゃありがたいです。神様のようです。日も暮れ雨が降る中すごく申し訳ないけど,僕は方向音痴ですし,暗い雨の中ホテルに着ける気がしなかったので好意にすがります。ところで,僕は傘を家に忘れてきていました。駅のコンビニで買ったら1600円しました。高すぎ。
蜜蜂さんに案内されて,無事ホテルに到着です。9時前という遅い時間の到着でした。対応してくださった運営の方,そして僕をホテルまで連れてきてくれた蜜蜂さん,本当にありがとうございました。
ホテルにて
ざっと荷物を整理したあと,蜜蜂さんと仮想環境*2のチェックをしたりしました。僕は昔EclipseでC++を書きながらコンテスト参加していたことがあったので今回もEclipseをいじってましたが,蜜蜂さんが試していたVSCodiumもすごく使いやすそうでした。多分明日から僕もVSCodiumを使います。
夕食②
蜜蜂さんも自室に戻り,僕も寝ようと思ったところでJOIの方で用意していただいていたお弁当のことを思い出します。本来は夕食①が無い予定だったので用意してもらっていたのです。残すのは嫌なので,0時あたりから弁当を食べます。さすがに夜食にしては重たい……。ちゃんと完食しました。
今
この文章を書いている現在時刻は0時40分です。明日は7時くらいから朝食の予定なのでそろそろ寝なければなりません。正直言って,全然精進できてませんしJOI対策もしてなく,去年の問題をチラッと見て察したところがあり,明日からの競技が非常に心配です。ですが,少しでも食らいつけるように,部分点を搔き集めていこうと思います。
day0感想
- 科学の甲子園,筆記だけだと味気ないね。あと表彰式まで1か月あるの長すぎ。
- 蜜蜂さん,とても優しいし格好良い。
- 東京,魔境です。
- こんな記事書いてないで早く寝るべきですね。
地学オリンピック本選体験記
これは何?
何でしょうね?
第14回地学オリンピック(以下JESO)の本選で経験したことと感想です。
目次?
- これは何?
- 目次?
- まず初めに
- 注意事項です
- 前日譚⓪(~0次予選「申し込み」)
- 前日譚①(~1次予選)
- 前日譚②(~2次予選)
- 前日譚③(~3次予選「健康観察」)
- ここから本番!
- day0(day1までにやったこと)
- day1
- day2
- day3
- 学んだこと
- 結果発表
- 本選参加者へ
- 以上!
まず初めに
本選をつくばで現地開催してくださりありがとうございます!!!3年ぶりらしい。来年も現地だと良いですね。
注意事項です
この文章を書いている人は、何とかJESO本選に参加できているものの、知識が非常に曖昧です。1次予選も2次予選もボーダーギリギリの民です。この文章中において地学的な誤りが発見された場合、スルーするか優しく教えてください。
前日譚⓪(~0次予選「申し込み」)
中1から中2、授業で地学基礎を習います。教室の電気を消してスライドを見る時間が長かったので、眠気との戦いでした。中1のときに先輩が開いてくださった競技科学紹介ソサエティでJESOの存在を知ります。そして忘れます。
中3から高1、一切地学に触れていません。
高2、僕は理系選択ですが、理科の授業選択で物理・化学に加えて地学を選択しました。どうやら本選参加者の学校でも地学を開講してないところは多いようで、僕は結構ラッキーな環境にいたようです。JESOの存在を思い出したので申し込みます。
前日譚①(~1次予選)
授業ではまだ天文分野に辿り着いていなかったので、教科書*1を一通り眺めていました。同じく授業で使用している図表*2も眺めるつもりでしたが、長期休暇に入ったこともありサボっていました。多分原神*3してました。家でも勉強できるようにならないと受験がまずいです。
結果は43点で、ギリギリ通過してました。ボーダーは42らしい?という話を聞いたり聞かなかったり。まがりなりにも地学選択者なので大変焦ります。
ところで、1問1分の形式、ところどころ虚無の待機時間がありました。
前日譚②(~2次予選)
図表を一通り眺めることにしたので、冬休み明けから毎日30ページずつくらいじっくりと読み進めていきました。じっくり読んだおかげか1周しただけでも結構内容が頭に残っていました。そのおかげで、2次予選は多分70点(全体で40~50位くらい?)でした。1次がギリギリの通過だった分、2次で余分に取らないといけなくて、2次のほうが配点が大きかったのもあってギリギリ本選に駒を進めることができました。
もしここで落ちていたら、アノマロカリスをみて「エディアカラ生物群じゃん!」と言っていた試験中の僕を殴りに行っていました。
予選突破を目指している人へ。知識量で言えば上述したように教科書と図表だけでも十分です。きちんと読みこんで理解すればOKです。まずは手に入れた教材をしっかり活用しましょう。
前日譚③(~3次予選「健康観察」)
実は本校が学校閉鎖になっており、自分も体調を崩さないかとかなり心配していました。何ともなくて良かったです。
ここから本番!
前日譚、いらなかった気もしてきました。やっと本選です。
day0(day1までにやったこと)
これも前日譚かもしれません。対策についてです。友人から図録*4を借りていたので、それを一周しようと思います。思っていましたが、例によって原神の魔の手が……。八重神子引きたかったんですが、引けませんでした。悲しい。
本当は鑑定試験の対策として学校の地学室の標本を眺めに行くことも計画していましたが、実行する前に学校が閉鎖されました。残念。
……あれ、もしかしなくても本選対策ろくにしてなくないですか?
来年以降の本選参加者は、計画的に対策しましょう!
day1
朝7時の起床に成功し、予定通りの新幹線に乗って秋葉原に向かいます。FFの方とお昼を一緒させていただきました。「(お店の)名前は何ですか?」という質問に「僕の名前は~~です!」と返す勘違いムーブをして恥ずかしかったです。
つくばエクスプレスで研究学園駅に向かい、そこから20人ほどがマイクロバスでホテルまで輸送されました。座席は人数分あったんですが、一般に2泊3日の荷物を持っているN人はN人分の座席に収まらないんですよね。とても狭かったです。
ホテルに着いたらそのまま開会式とトップレクチャーがありました。45分×3の講義を聞くことができました。分野は鉱物・地震・地震でした。個人的には3つ目のテーマがすごく興味がありましたが、座席の位置の関係でスライドの文字が見にくかったり、通信の問題なのか音声がやや途切れがちだったりで、ちょっと残念でした。
day1はこれで終了でしたが、夕食後にちょっとした交流(10人くらいでコンビニに行く)が発生していました。コンビニはホテルから真っすぐ900m進んだところにありました。
ところで、1/3ほどの参加者は別のホテルに泊まっていたんですが、どうやらそっちのホテルの方が設備が整っていたようです。代わりに僕たちより朝の時間が30分以上早かったそうなので、トントンですね。そういえば部屋の鍵が中々開けられなくて困っていました。
さすがに試験前日の夜なので対策をします。といっても今から覚えようと足掻くのも厳しそうだったので、せめて時間配分や解答の仕方に慣れるために本選の過去問を解きました。ただ、自室で1人で過去問を解いているのが寂しく感じられたので、Vtuberの配信アーカイブを見ながら解き進めました。時間配分の感覚を何も得ることが出来ませんでした。
絶起したら「た た き お こ す よ*5」をされるそうなので、早めに寝ます。ということで23時半くらいに就寝。day1終了です。
day2
絶起回避です。えらいね。叩き起こされた人もいたそうです。day2の午前中に試験が行われるので、試験会場へバスで移動します。このときのバスは大型バス×3台で広々としていました。
day1の夜にコンビニまで歩いた時も思いましたが、バスの窓外を見ているとつくばが平なことがよく分かりました。何となく図録を開いたりTwitterを開いたりしているうちに試験会場に到着です。なんとびっくり、お寿司屋さんです。今年はお寿司屋さんで試験を受け昼食をとるそうです。お昼が期待できますね。
さて、いよいよ試験です。時間的なウェイトが小さいので忘れがちですが、僕たちは本選試験を受けにつくばまで来ています。今年の形式は「地質・固体地球・気象・海洋・天文および化石・岩石・鉱物の鑑定(5分ずつ)をあわせて3時間で解く」というものでした。過去問だと分野別に30分ずつだったのでちょっと変わっていました。これを聞いた時点で、作図に時間がかかりそうな地質や問題が重たいと聞く気象に時間を割こうかな、と思います。解答用紙が先に配られたので解答欄をサッと眺めると、固体地球と海洋が表面のみだったのでこれらから解くことにしました。時間が足りずに埋めきれないのが一番悔しいので急ぎめで解こうと思います。
いざ、試験開始です!会場の時計はどれもとても小さかくて見にくかったので、腕時計の針を見て時間管理しながら解き進めます。以下感想です。
- 固体地球 15分で解きました。記述で地殻の「殻」の字をど忘れして焦ったけど問題文中に地殻熱流量というワードを見つけたので助かりました。計算はひたすら単位に慎重になっていました。mとkmが混在しているの、簡単にオーダーが狂うから困ってしまいます。
- 鑑定 5分ずつ3種類です。えっと、無理です、分かりません、お手上げです。
- 海洋 15分で解きました。特に感想は無いです。
- 天文 20分で解きました。星形成率の見積もり計算です。こういう、あまり見たり計算したりしたことのない概念を説明とともに与えられて、頑張って読み取って計算する問題は好きです。間違っていたら悲しいです。配布されていた電卓が初めて活躍しました。
- 地質 25分で解きました。解答用紙に作図用の図があったけど、ほとんど作図しませんでした。断面図も書こうか悩んだけど書きませんでした。等高線の値の大小を読み違えて傾斜の南北を逆にしました。だめです。
- 気象 この時点で1時間半余っていることに気づいたので、ゆっくりと45分かけて解きました。天文のところでも述べましたが、計算パートは楽しかったです。知識が無いので記述を求められても困るという見方もできます。
30分ずつじゃなくて3時間でまとめてという形式だったので、地質と気象のために急いで解いてたら45分余った。
— 十六夜 龍@春眠中 (@Izayoi_R_sakura) 2022年3月14日
一応全部解き終わった時点で45分余っており、さすがに暇を感じながら全ての問題を見直します。とはいえ、基本的には汚い字を綺麗に書き直す作業ばかりでした。言い訳すると、文字をたくさん手書きするのは10日ぶりくらいでした。採点者の方、読みにくい字でごめんなさい……。ところで、残り時間が10分を切ったあたりで、有効数字2桁指定の問題全てで3桁まで書いていることに気が付いたので、慌てて修正しました。数を数えられないタイプの人です。
さて、試験が終わりました。終わったことを気にしても仕方がないのでお昼ご飯を楽しみにします。お弁当が配られます。ハンバーグでした。試験会場はお寿司屋さんでしたが、お昼ご飯はお寿司じゃありませんでした。そんな……。この時にどこかでエンカ会が発生していたらしいです。
地質の話を聞きつつお昼を食べた後は、待ちに待った施設見学です。僕は地質標本館*6のほうに行きました。もう1グループは科学博物館*7です。てっきり上野まで見に行っているのかと思っていたら、つくばにある研究所の方を見学していたそうです。楽しそう。地質標本館の見学では、時々「あっ、さっきの鑑定の鉱物の答えはこれじゃん……」みたいに思い出して勝手に刺されていました。地質標本館の方が質問に答えてくださったり話しかけてくださったりして、周りも地学好きばかりなので楽しく見学できました。ありがとうございました。
すでに試験と見学を終えましたが、day2はまだまだ続きます。夕食後にはOBOGの方々がお話してくださりました。自分の興味関心のある研究に携わっている方々の来歴とか普段の生活とか、とても興味深かったです。とても影響を受けやすい人間なので、情報分野だけじゃなくて地学分野にも関われたら楽しいのかな、と思い始めました。
そして、day2の最後(からday3の最初にかけて)に他の参加者と交流しました。感染対策に気を配りつつ、参加者に配られたプレートテクトニクストランプで遊んでいました。ババ抜きを少ししてから、3時間くらい大富豪してました。楽しかったです。石を持ってきている人もやっぱりいて、JESOだ……!となっていました。あと、人工衛星及びその擬人化キャラ*8についての魅力を語られました。熱意がある人や何かをとても好きな人の話を聞くの、聞いている側もわくわくするから楽しいです。これぞ交流。
無限に交流したいですが、やっぱり絶起は避けたいので切り良いところで切り上げて3時には寝ました。とても濃いday2でした。
day3
最終日です……。何とか朝起きて制服を着ることに成功しました。朝食を食べた後は荷造りRTAです。それをクリアしたらつくばカピオ*9の周りのお散歩タイムです。どうしてここに池があるの?という話を聞いたり、花崗岩と泥岩砂岩の境界を見たりしました。教科書や資料集だと分かりやすいものばかりが例示されていますが、それを眺めるばかりでは実物を見たときに中々すぐには見抜けませんでした。
お散歩も終わり、多くの参加者にとっては最後のイベントとなる表彰式の時間がやってきました。とても裏口感のあるところからつくばカピオ待合室に通されました。対策が十分じゃなかったのと、周りから聞こえてくる答えのすり合わせ会話によって僕の間違いが続々と明らかになっていたこともあり、上位の賞は期待していませんでした。だから気楽に表彰式会場へGOです。
とは言ったものの、いざ会場に着くと雰囲気厳かで緊張しました。写真を撮るのが下手なので、「地学オリンピック 表彰式」みたいな文字列が反射で見えなくなってますね。
表彰式みたいな式典、よくお偉いさんが長々と話しているのをうへーと思いながら聞いているんですが、今回はそんなことはありませんでした。気になっていた賞の発表の流れは、特別賞(中学生1位、鑑定1位、女子1位)→銅賞→銀賞→金賞→総合2位→総合1位でした。寝不足のせいで自分の名前を聞き逃したらどうしよう、と思っていたけどお散歩のおかげで目は覚めていました。
ついにこの時がやってきました、銅賞から金賞の発表です。どきどきわくわくです。10名ずつ発表で、銅賞は20名なので2組に分けての発表です。1組目の10人で呼ばれず、半ばほど無念……という気持ちになっていましたが、2組目で名前を呼んでいただけて内心躍り上がっていました。ガッツポーズしかけたけど雰囲気が雰囲気なので自重しました。3日間の交流で顔と名前が一致していた方が壇上に上がるのを見て、自分事のように喜んでいました。
第14回JESO、銅賞をいただきました!やったー!ありがとうございます!!!
— 十六夜 龍@春眠中 (@Izayoi_R_sakura) 2022年3月15日
あらためて、金賞・銀賞・銅賞・特別賞を受賞された方々、おめでとうございます!特に金賞の方々は、そのあとの代表最終選抜もお疲れさまでした。この文章を書いている時点では結果は未発表ですが、(書き終わる前に発表されました)あの60人の中で上位10人に残るの、すごすぎます。
これにて、僕の第14回日本地学オリンピックは終了となりました。来年度は受験生なので、最初で最後の地学オリンピック本選でもありました。もっと前から参加したかったですね。
これで終了なんて残念です、名残惜しいです。ということで、day3の午後は他の4名の参加者の方とつくばカピオの近くにあるつくばエキスポ*10に行ってきました。
本選参加者はつくばエキスポの招待券を頂いていました。ありがとうございます!大きなプラネタリウムを見たり、錯視展を見たり、常設にある様々な展示を楽しんだりしました。本当はここに併設されているカフェで昼食をとろうと思っていましたが、土日祝しか営業しておらず、day3は閉まっていました。ということで昼食は逃しました。来年以降の参加者は気を付けてください。ショップで鉄隕石を入れて持ち運べるお守りを売っていたので購入しました。学校の制カバンにでもつけようと思います。
本当に名残惜しいけど、帰らないといけないので、5人で写真を撮ってからつくばエクスプレスで秋葉原駅へGOです。6時ぐらいに解散しました。同世代の人とこんなに楽しく交流したのは初めてかもしれません。みんな良い人ばかりでした。
学んだこと
- この名前、会ったときに名乗るのがちょっと恥ずかしいです
- ほとんどの人がTwitterやってます。一堂に会してTwitterしてる瞬間もありました
- 知識を体験に昇華させることが大事そうです。鑑定試験とかまさにそうです
- 定規や電卓などは同じものが配布されるので持っていなくても安心です
- 鉛筆や消しゴムは配布されないので忘れないようにしましょう
- 参加者はほとんどみんなが交流したがっているので、勇気を出して交流を提案してみましょう
結果発表
上のパートを書き終わったところで結果発表がなされていることに気が付きました。僕の名前も書かれていますが本名特定はしないでください。親しく交流させていただいていた方が代表になっていてとても嬉しかったです。代表の4名の方、おめでとうございます!そして国際大会に向けて頑張ってください!
本選参加者へ
ここまで読んでいただいた方は既にお気づきでしょうが、この記事は駄文純率100%でお届けしています。特に対策のあたり。後続の人のためにも、ぜひ体験記みたいなのを書くと良いんじゃないかと思います。どんな教材を用いたか、鑑定はどう対策したか、おすすめの地学スポット/施設はどこか、などなど参考になることは沢山ありそうです。僕は読みたいです。
以上!
本選終了翌日の夜という鮮度微妙な記事ですが、何とか書き終わりました。7000文字もあってびっくりです。7000文字の論集にあんなに苦労していたのに……。
*1:啓林館「地学」改訂版
*2:浜島書店「ニューステージ 地学図表」
*3:とても面白いオープンワールドRPG ぜひプレイしましょう!
*5:https://twitter.com/JESO_obg/status/1503128771880050689
*6:地質標本館 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
*7:国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo
*8:たしか、『現代萌衛星図鑑』というやつです。可愛いキャラだけじゃなくて、しっかり文章の説明もたくさん載っていました
*9:科学の甲子園が予定通り現地開催が出来ていた場合の会場なので、オンライン開催になった悲しみをちょっと思い出していいました